actについて
qwertyでのローマ字入力の拡張で、azikというものがあります。z,k,j,d,lを「あん」「いん」「うん」「えん」「おん」にあてたり(それぞれあいうえおの一つ下のキー)、rrと打つと「られ」になったり、普段の入力における無駄を排除した入力システムです*1。
actは、azikのdvorakバージョンです。
実は、azikもdvorak習得のきっかけのひとつでした。azikもそれなりに快適な入力システムだとは思いますが、左手と右手で完全に役割を分担したほうが「rr→られ」的な入力を活かせると感じられました。
たとえば、tkと打つとazikなら「ちん」となりますが、私にとっては「とき」とか「てき」となるほうが幸せになれます。カスタマイズして変更することはできますが、入力の原則が崩れてしまうので気持ち悪い。
その点、actでは、あ、い、う、え、お、と、あん、いん、うん、えん、おん、がすべて左手で打つようになっているので、上のようなカスタマイズの幅が広がるのです。「いん」ってXにあてられてますし。
要は、qwertyでの無駄がさらに少なくなっている、ということです。正直な話、qwertyを拡張しても限界があると思います。
なお、配布されているactのキー定義ファイルは私の環境では少し不具合が出ました。場合によってファイルをいじることも必要になるでしょう。
*1:普段ローマ字を打つときは2打鍵で1文字のリズムができているので慣れるまでは少し気持ち悪い